ベトナム家畜飼育局は14日、成長ホルモン不使用をテーマとするセミナーで、養豚飼料中の成長ホルモンの検査結果を発表した。関連機関が飼料のサンプル検査を行ったところ、428サンプルのうち11パーセントにあたる47サンプルから成長ホルモン(主にクレンブテロールとサルブタモール)が高い濃度で検出された。また、市場・屠殺(とさつ)場の豚肉サンプル検査でも、使用禁止の成長促進剤が高い割合で検出されたという。
成長促進剤の投与で豚の重量と赤身の割合が増えれば卸市場で高く取引されるため、養豚業者は使用を止めようとしない。しかし、こうした肉を食べた消費者の健康に悪影響をもたらすことは明らかだ。