こんにちは、福崎雄生(ふくざきゆうき)と申します。今回は私が2020年3月まで所属していた障がい者の雇用創出・自立支援を手掛けるIT企業Enablecode の事業についてご紹介します。
Enablecodeでは、障がい者の方々と雇用契約やフリーランス契約を結び、仕事を通じて収入を得ていただくだけでなく、社会での活躍によって自信を醸成いただくことで、経済的にも精神的にも自立できる機会の提供を行っています。
主な事業は2つございまして、Web制作事業とBPO*(ビジネスプロセスアウトソーシング)事業を展開しているのですが、今回は後者についてご紹介したいと思います。
*BPOとは?
BPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)事業の概要
BPO事業の概要を図示すると以下のイメージとなります。
BPO事業の概要
大まかな流れとしては、クライアントよりEnablecodeが業務委託を請け負い、請け負った業務を単純作業に落とし込み、それらの作業を仕事として障がい者の方々に対応いただいています。
私がEnablecodeに在籍していた期間の主要なプロジェクトは、とある国にて紙で管理していた公的書類をデジタル化(Wordのようなデジタルファイルに変換)するというものでした。その中で、障がい者の方々には、手書き入力された内容を読み取ってもらい、テキスト化(電子化)するという仕事を実施いただいていました。
仕事内容の説明会の様子
以降では、Web制作事業における自身の役割について説明をしたいと思います。
BPO事業の業務管理ツールの作成
私が担っていた役割のうちの1つは、BPO事業における業務管理ツールの作成でした。具体的には、業務に携わってくださる障がい者の方々の人材情報管理ツールと、業務実績の集約・分析ツールの構築を行いました。
BPO事業では私が在籍していた時点で、既に100名を超える障がい者の方々が携わってくださっていたのですが、人材情報や業務実績管理が複数のツールやファイルでばらばらに管理されており、人材情報や業務実績の集計・分析に時間を要してしまうという課題がありました。何より、業務実績の抜け漏れにより賃金を適切が支払われないという状況を避ける必要があったため、関連データを一元管理し、自動で集約・分析ができるツールを構築しました。
データ集計についてはもともと手作業でやっていた業務も多かったため、業務効率を大幅に向上することに繋がり、Enablecode社員の方々が障がい者の方々の個別フォローにあてられる時間の増加に繋がったことが個人的にはとても嬉しかったです。
障がい者支援を行うNPOの開拓
もう一つの役割が、NPO法人の開拓でした。一人でも多くの障がい者の方々に自立の機会をご提供するためには、できるだけ多くの障がい者の方々にBPO事業のことを知ってもらいプロジェクトに参加いただく必要がありました。
そこで、障がい者支援を行っているNPO法人を訪問し、就労を希望される障がい者がいればご紹介頂くように依頼をして回りました。
私は他のEnablecodeのメンバと異なり、現地にコネクションもなかったのでインターネットでNPO法人を探して直接コンタクトをとり団体訪問をしていました。
私がベトナム語が喋れない、且つ英語も流暢ではないという点が障壁でしたが、話に耳を傾けてくれてEnablecodeのBPO事業に共感いただける団体ばかりで、いろんな方々の社会をよりよくしていきたいという想いにも触れることができ大変貴重な経験となりました。
とある団体様をご訪問した際のランチタイムの様子
上記は、とある団体様を訪問させて頂いたときの写真ですが、ランチに誘っていただき楽しい時間を過ごすことができました。とてもありがたい。。。(涙)
最終的には、4か月で36名の障がい者の就労に繋がりました。その方々にとって、この取り組みが生活をよりよくしていくためのきっかけに繋がっているならば、それほど嬉しいことはございません。
次回のお知らせ
今回はBPO事業についてのご紹介でした。次回が最終回となりますが、Enablecodeでの業務を通じて、個人的に学んだことや感じたことを改めて振り返ってみたいと思います。次回もどうぞよろしくお願い致します!!