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【第6回】「夕暮れ時にバックパッカー街ブイビエン通りで呑んでみた」の巻

2016/04/14 08:40 JST配信

こんにちは! 夕暮れ時のブイビエンが好き!

おそと呑み研究所所長の加藤です。

おそとの醍醐味が一番味わえる雨季本番もーすぐ!

暫くご無沙汰しておりましたが、皆さんのおそと呑みライフは如何でしょうか??

私はここ半年、おそとのみを更に深化させ、 おそと呑みの向こう側 に行く準備をしてました。

ポイントはたった一つ。

どの時間帯がおそと呑み一番のゴールデンタイムなのか?

場所も勿論大事なのですが、そこをしっかり味わうには、タイミングも重要じゃないかと。

お恥ずかしいことに、「場所」と「時間」、この両輪でおそと呑みができてることに気づくのが遅れました。

酒を飲む時がおそとのみタイム、それは夜!というあまりにも、自分の欲望だけで、軽く時間を選びすぎてたなと。

朝にも昼にも雑過ぎて失礼ですし、夜にさえ欲望のまま、惰性過ぎてすまんかったと・・・。

そこでいろいろやってみました!

+水筒に焼酎持参で、朝おそとフォー&おそとバインミー (朝8時~9時)

+昼間におそとコムタム&ミエンガー (昼12時~13時)

朝のおそと呑みは、やはりクリアーに美味しかったのですが、朝早い時間帯は「おそと」を味わうというより、 「背徳感」 ばかりが強く迫ってきて、風、埃、気温との溶け合いかたが足りない、五感をフルに使えてない感が。

昼は、乾季も終盤となった今の時期は 暑い、暑い暑いー!!!

とにかく暑くて日差しを避けることばかり考えてしまい、なんだかおそと呑みが嫌いになりそうでした。

そんな時に、研究員からスーパーなアドバイスが。

「夕暮れ時は??」

夕暮れ時・・・・日の暮れる頃。日暮れ。たそがれ。

日本には丑三つ時とか、夕暮れとか、数字では表さない、情調溢れるタイミングがたくさんある。ベトナムもあるかも! 

確かに夕暮れ時は、涼しいし、街の雰囲気もよさそうだし。

「弱い者たちが夕暮れ、さらに弱いものをたたく~♪」って歌を聴きながら、先月ダラット・マラソン走ったし!

というわけで、僕がホーチミンで一番夕暮れが似合うと思う街、リトルカオサン、 1区ブイビエン通りのBBQ に行ってきました。

ブイビエン通り198番地。着いた時間は17時30分。

お店の路肩ににょきにょきといろいろ机が増え始めて、おそと呑み舞台の準備が着々と進んでいます。

1日の前半戦がそろそろ終わりを告げ、後半戦に向けた準備で街は少し静寂だけど、すごく強い意思を感じる時間。

うーん、これはいきなりすごくいい!

お店もスタッフもまだ完全に準備中の段階で、賄いをつつきながら、もくもくと動いています。

今夜の舞台の楽屋裏を覗き見しながら、17時34分、開口一番ビールと焼き物を頼みます。

一日をちゃんを閉じていこうという空気感が漂っていて、誰もお客さんがいないので、誰にも頼まれてないのに、何だか一日を振り返りたくなります。

あー、今日もムスメと遊べてよかったな~、ただあの時、突然ドン引きされたのはなぜ??やっぱあのタイミングでの合いの手は一緒にプールいこ!じゃなく、ブロック作ろ!だったか・・・。

18時を超えてくると、少しずつ暗くなってきます。

少しづつ呼び込みの声も張りが出てきます。

夕暮れ真っ只中です。

変わりゆく空を見ながら、あわただしく次を迎える準備。

一日を閉じることをじっくり味わいながら、 明日を迎えられることへの感謝。

これって光から闇になるのではなく、光から影に近いなと。

光から闇は、善と悪、幸福と不幸的なイメージだけど、光から影は、日なたと日影、男と女だな・・・と、意味は全くないのですが、スピリチュアルな言葉までつぶやきたくなります。

おそと呑みが入口で、出口がスピリチュアルな街は、ここだけでしょう。

街の風景を楽しみながら、スピリチュアル言葉のスパイスを加えて、安くて美味しい新鮮な肉や魚たちがどんどん焼かれてきます。

うわーん、普通に新鮮で美味しい!

おそとのキッチンでは、スタッフが海鮮チャーハンを作るために鍋をふってます。

おそと、夕暮れ、あわただしく動き出す屋台スタッフ、それにワクワクしてる旅行者の息吹、すべてが溶け合う瞬間を味わえる場所が他にあるでしょうか?? 

もう言うまでもありませんが、結論がでてしまいました。

おそと呑みのゴールデンタイムは、夕方5時34分~6時28分。

長く呑めばいいってもんじゃない、ただ一杯だけじゃあ物足りない。

この時間に、ここで呑んでいれば、1時間もいりません。

旅行者やバックパッカー達だけのものにしておくのは勿体ありません。

もしかしたら、ここが、おっさん在住者の最高のパワースポットかも知れません。

我ら在住者の手にブイビエンを取り戻しましょう。

ブイビエンが第二のレタントンになる日は、そんなに遠くはないかもしれません。

さあ、今夜も行くぜと!厚化粧のお姉さんの出勤姿を見ながら、このあたりで、新鮮な魚、肉をつつきながら・・・

~今回の研究成果~

1、お外のみは、夕暮れ時(17時34分~)がゴールデンタイム!

2、一日を閉じることをじっくり味わいながら、 明日を迎えられることに感謝!

今回行ったお店

詳しくはこちら→ Quán N??ng Cô L?(クアンヌオン・コ・レ)

著者紹介
おそと呑み研究所所長 加藤将司

某外資系人材紹介会社 勤務

ベトナムのおそと呑みをこよなく愛し、その素晴らしさを広めるため、日々普及活動に勤しんでいる。おそと呑み親善大使に任命してもらうことが、目下の目標。(どこから任命されるのかは不明)

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