こんにちは。 ホーチミンのタモリ こと、佐井です。
「みんな、明日も読んでくれるかな?」「いいとも!」
最近の佐井は、朝近所の公園を散歩することを日課にしています。
正確に言うと、 日課にさせられています。
奥さんから、「歳なんだからちょっと痩せてほしい。有酸素運動が足りておらず、不健康だ」との指摘が・・・。
確かに若いころから、ウェイトトレーニングなど 無酸素運動命 の佐井は、ゴルフ以外に有酸素運動をほとんどしない!!
それが体重増加の原因と言われると、ぐうの音もでないです。
そんなわけで、朝起床後の6時から約40分くらい、近所の レバンタム公園 を、夫婦でウォーキングしています。
おはようございます・・・
写真はある日の出発風景。起床直後なので寝癖が酷いです。
「誇り高きデブとして生きよう」という、当コラムの趣旨とは逆行するウォーキング ですが、そこは奥さんには逆らえない佐井。毎朝しっかりやります。
ちなみに、佐井が毎朝歩いているレバンタム公園では、日本ではちょっと考えにくい朝の光景が広がっています。
今回は、この不思議な光景をレポートすることにしました。
「ブラタモリ」ならぬ 「ブタタカシ」 です。
はりきっていきましょう!
あ、ちなみに私、下の名前を「高志」と言います。
初耳の方、どうぞよろしくお願いします。
さて、家を出て、ヘム(日本的に言えば路地)を抜けててくてく行くと、ボーティサウ通りに出るのですが、その向こう側がレバンタム公園です。
早朝は排気ガスが少ない
ボーティサウ通りは、佐井が通勤する8時には尋常じゃない交通渋滞となっていますが、6時は、バイクの量もまばらです。
下の画像は佐井が通勤中に撮影した、8時10分のボーティサウ通り。
バックミラーは顔をチェックするためのものらしい
あまりの渋滞に、歩道を走るバイクが出現するカオスな状態です。
2時間前には、ほとんどバイクが居なかったことが信じられない混み具合です。
さて、そんなボーティサウ通りを渡り、いざレバンタム公園へ。
木がたくさん生えていて気持ちいい!
ちなみにレバンタム公園の名前は、ベトナムの悲劇的英雄レ・バン・タム(Lê Văn Tám)少年に由来しているそうです。
第二次世界大戦後、再びフランスの支配を受けるようになったベトナムでは、抗仏意識が強まっていきます。そんな中、フランスへの抗議のために焼身自殺したのが、当時僅か10歳だったレ・バン・タム少年でした。
レ・バン・タム少年の抗議の自殺は、国民の民族独立の機運を高め、少年は独立運動の「英雄」として称えられるようになりました。今もベトナムにはレ・バン・タムの名前を冠した公園、通り、学校がたくさんあり、この公園もその中の一つです。
さて、ホーチミンっ子の憩いの場、レバンタム公園ですが、緑が多く、季節の花をたくさん育てている綺麗ない公園です。
場所はハイバーチュン通りとボーティサウ通りの交差点角にあります。
1周約1kmのウォーキングコースがある、とても大きな公園です。
日も昇りきらないうちからたくさんのウォーカーが
朝6時という早朝にも関わらず、驚くほどたくさんの人たちがいます。
公園全体で数百人くらいいるのではと推測されます。
ここホーチミンでは、日中の日差しが強いためか、日の出や日の入りあたりの過ごしやすい時間帯に、外に出て過ごしている人が多いようで、日本では信じられないほどの人々が公園にうじゃうじゃいます。
人がうじゃうじゃいれば、バイクもうじゃうじゃ置いてある
ちなみに、皆さんは公園にもバイクでやってきます。
そのため、公園のバイク置場も結構なにぎわいを見せています。
こんなレバンタム公園では、早朝からバトミントンをやっている人が目立ちます。
結構白熱
ネットもきちんと張って、かなり本格的。
なにやってるんだ???
よく見てみると、おばちゃんが公園の木を使ってネットを張っていました。
完全に道を遮ってますが・・・
このように勝手にコートを設営しつつ、バトミントンを楽しんでいる人がたくさんいました。
さらには、公園の石畳に白線まで引いて、かなり本格的にやっている人たちも。
かなりの熱戦
バドミントンは場所を選ばず手軽にできるスポーツとして、ここベトナムでは競技人口数トップクラスのスポーツです。
ちなみに、フットサルも人気があり、この2つの種目がベトナムの2大スポーツと言えると思います。
カメラマンまでいる!?
中には、沢山の人が出場するリーグ戦をやっているような、かなりガチな集団もありました。
公園内を見渡すと、20~30組くらいの人がバドミントンをしています。
朝のレバンタム公園は、まさに バトミントンラッシュ です。
更に歩みを進めていくと、見えてくるのが公衆トイレ。
バンタム公園には公衆トイレが2か所あります。
かなり綺麗な公衆トイレ
こんな感じのトイレなのですが、日本人から見ると何か激しい違和感が・・・。
トイレに看板が!
公衆トイレに何やら広告(?)らしきものが・・・。
ここに書かれている「 Sacombank 」は、ベトナムの上場銀行です。
どうやらこの公衆トイレは、Sacombankが提供しているもののようです。
ベトナムでは 「5つ星公衆トイレ」 と呼ばれているらしい。
日本では見たことの無い、企業が提供する公衆トイレ。
かなり斬新です。
トイレ入り口の隣にあるのは・・・!?
しかも、よく見てみると、トイレの隣、ATMじゃないですか・・・!
これはもう、トイレが主なのかATMが主なのかわからないですが、 ベトナム発の最新マーケティング手法 かもしれません。
さらに歩いて行くと、今度は 社交ダンス をやっている人たちを発見。
女性同士で社交ダンスの練習
かなり本格的に社交ダンスを練習しています。
ステップを入念にチェック
社交ダンスに詳しくないので、ダンスの種類が何かはわからないですが、タンゴっぽい音楽に合わせて一心不乱に練習していました。
真剣そのもの
さらに公園を進んでいくと、今度はスーツの男性とワンピース姿の女性が本格的にダンスをしているではありませんか。
かなり本格的!
朝6時というのに、しっかり衣装をきめている人が、公園のど真ん中で社交ダンスしている光景は、外国人にとって違和感以外の何物でもありません。
華麗なターン
そして、意外と切れのある動きで踊っています。
全く社交ダンスの知識がない私ですが、かなり上手いのではと感じました。
軽やかなステップ
それにしても、 人目もはばからず朝から社交ダンス。
ベトナム、恐るべしです。
音楽付きでお届けできないのが残念
ちなみに、この社交ダンスを踊るための音楽ですが、後ろにある巨大なスピーカーから流れてきていました。
一体この巨大なスピーカー、どこから持ってきてるんだ?と思って見てみたところ・・・
毎日運んでいるの???
このように、電源と一体化している状態で、手前のバイクのおじちゃんが運んできていました。
多分レンタルスピーカーなのでしょう。
一体いくらぐらいで借りられるのか? 興味が尽きないです。
ちなみに、音質は最悪で、音量を大きくすると、かなり音が割れています。
が、そんなことはお構いなしでした。
さらに公園を進んでいくと、今度は同じTシャツを着た集団に遭遇しました。
みんなお揃い
どうやら洋服をそろえて、レクリエーションダンスをしているようです。
記念撮影中
こちら、赤シャツの集団。
ダンスが終わったところのようで、楽しそうに記念撮影をしています。
まだかな~
さらに、隣には紫シャツの集団がスタンバイ中。
階段がきつそう
先ほども登場したレンタル巨大スピーカーが運び込まれてセッティイングされ、ユーロビートと演歌を融合させたような曲に合わせて、みんなで踊っていました。
なんだかよくわかりませんが、とにかくものすごく楽しそうでした。
ガンガン鳴らします
しかし、公園に同じ色の衣装を着た人たちがたくさん集まるというと、2000年頃の池袋西口公園を思い出してしまうのは僕だけでしょうか。
なにはともあれ、朝のレバンタム公園は、色々な集団の音楽が低音質で雑にまじりあう、実にカオスな状況となっています。
このように、早朝から様々な活動が行われているレバンタム公園。
こういう不思議な光景を楽しみながらウォーキングしていると、意外と楽しく歩くことができます。
まだまだ、他にも不思議な光景が満載!
引き続き、来週もレバンタム公園のウォーキングをレポートします。
というわけで、次週に続きます!!