どうも Double Wish の Shinsuke です! 本日からベトジョーライフで連載を持たせて頂くことになりました。
それでは、本日は、、、
あれ 、私たちのこと知りません?
え?
ベトナムの地に降り立った超ウルトラメガトンハイパー芸人と呼ばれた!
ことはない!私たちを・・・悲
では、自己紹介からさせていただきます。よしもとクリエイティブ・エージェンシーの8年目の芸人で、 「ベトナムのスターになるまで帰ってくるな」 という命を受け、ベトナムにやってきました。ですから、 滞在期限は無期限 です・・・。
よしもとって薄給だよね?大丈夫なの?など少しでも、「可哀想だな」と感じた あなた!
あなたは、もう、既に 『Team Double Wish』 です。
応援よろしくお願いします。
我々、ホーチミンに住み始めて早2か月が経ちましたが、まだまだ、慣れません。10万ドンと1万ドンを間違えたり、トイレットペーパーを便器に流そうとしたり・・・。
その中でも1番慣れないのが言語です。ベトナム語、世界一難しい言語に認定していいですよね?! 「バン」だけで意味ありすぎ・・・。毎日学校に通ってはいるものの、英語とベトナム語のみの授業についていくのが精一杯で、偏頭痛ならぬ、言語痛に悩まされています。
しかし、そんなことも言っておられず、普段から、なるべく現地の人とベトナム語で話し、英語も意識しながら、今まで使用していた日本語という刀は鞘におさめ、ベトナム語、英語の二刀流で常に構えることを心がけて生活しております。
そんなある日、僕は、家に帰ろうと一台のタクシーをつかまえました。完全に一癖ありそうなおじさんです。
僕の口が発する行き先の通りの名前「グエンティンミンカイ」も、こんなおじさんには伝わりません。吉田美和ばりに「何度でも」唱えても伝わりません。
だから、今回は大きな声で、極大呪文を唱えるかのごとく
「ゥグゥウエンティンミンカァイ!!!!!!」
と言ってみました。
すると、うんうん、と頷くじゃありませんか! 嘘でしょ一発で伝わった?! 僕は、嬉しくなりました。現地の言葉を話すおじさんともコミュニケーションがとれる自分を誇らしく思いました。
僕は、もっと自信をつけたいと思い、どんどん知っているベトナム語で話しかけました。
「R?t vui đ??c g?p anh(初めまして)」
「Tôi tên là Shinsuke(私の名前はしんすけです)」
「Tôi h?c ti?ng Viê?t(私はベトナム語を勉強しています)」
どんどん知っている単語が出てきます。
『言語はコップの水が溢れた時に話せるようになる』という言語学者の言葉を思い出しました。
「僕、今、溢れてます!」 そう心で叫びました。
そして、僕は、もっと話したい欲にかられ、
「Tôi là ng??i Nh?t. Tôi・・・(私は日本人です。私は・・・)」
と話した瞬間に、さっきまで、笑って頷いていたおじさんの目が変わりました。まずいことでも言ったかなっと思っておじさんみると、頷いていただけのおじさんが、いきなり、話しかけてきました。
「俺は日本が好きなんだ。日本は桜が綺麗だよな。富士山も。日本人は優しいよな!」
単語単語でポジティブなこと言いているのはわかるんですがいかんせん聞き取れません。僕のベトナム語がコップの水なら、おじさんのベトナム語はバスタブの水でした。そんなおじさんの勢いは、止まらず、何か僕に聞いています。
しかし、何かわかりません。
おじさんは、あの手この手で言葉を変えて僕に聞きますが、この場合、あの手この手と言葉を変えるのは逆効果。単語数が極端に少ないから。僕は全く聞き取れません。
そして、 Ăn という言葉が聞き取れました。
「食べる」
そうだ。おじさんは食べ物の話をしてるんだ。
食べ物………日本人が好き………
美味しい食べ物なんだ?好きな食べ物なんだ??
好きな食べ物はなんだ!!!!
僕は、一縷の望みにかけました。
好きな食べ物を大声で言えば伝わる!!そうだ!! うぉぉぉぉぉ(心の声)
「Tôi like Sushi!!!」
おじさんポカーンとしてます。
僕は、やってやったぞと思った瞬間、すぐに気づきました。
あ、英語とベトナム語混ざっちゃってる。
likeじゃなくてthíchだ・・・・・・
タクシーの窓ガラスに映る自分の顔が、徐々に紅く変わるのがはっきりわかりました。
まだまだですね。
話せるようになったと思った自分がバカでした。
タクシーを降りた時、熱帯の夜風を寒く感じたことは今でも忘れません。
もっともっと、ベトナム語話せるように精進します。
では、また次回!!