建設省は、西北部地方ラオカイ省人民委員会に対し、2040年までのラオカイ省サパ町(thi xa Sa Pa)サパ国家観光区建設マスタープランに属する5つの建設区画の計画内容に同意する書面を送った。
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この中で建設省は、現在のサパ観光都市中核エリア(サパ国家観光区中心部)について、インフラや環境衛生に過度な負担がかからないよう、高さや建築密度を規制し、開発を制限する必要があるとした。
建設省は、中核エリアの整備は、2012年にフランスのコンサルティングでまとめられた建設物の高さや密度に関する都市規制を継承してサパの特徴を保存・活用していく必要があると強調。ラオカイ省に対し、承認済みマスタープランで確定された関連規定に則って、各エリア最大の密度、最大の高さに関する数値を具体的に見直し、現状を維持しつつ整備するエリアについては、インフラと環境に対する圧力を軽減するために、建築密度と高さをこれ以上高めないよう求めた。
新規整備するエリアについては、ラオカイ省が提案した高さを5~7階に規制する案について、科学的根拠、適法性、マスタープランとの適合性を明確化するよう求めた。一部、9階建て、15階建てまで認めるとする提案がなされたエリアについては、マスタープランやサパの自然景観に合致しないとの意見を付した。
このほか、第1エリア(行政エリア)にゴルフ場を整備する案についても建設省は、マスタープランの方針に合致しないとの見解を示している。