メコンデルタ地方キエンザン省フーコック島を訪れる観光客数が急速に増加していることに伴い、フーコック国際空港の利用者数が旅客処理能力を超えており、同空港の拡張が急務となっている。
同空港(第1期)は2012年に完成し、年間旅客処理能力が260万人となっているが、2017年通年の利用者数は処理能力を上回る300万人近くに達している。繁忙期には1日に80便の離着陸に対応し、利用者数は1万2000人に上る。
フーコック島の訪問者数は数年後に500万人に増加する見通しで、計画中の特別経済行政区への格上げ案が実現すれば、この数はさらに大きくなるものと見込まれる。
この背景には、地場系コングロマリットのビングループ[VIC](Vingroup)など、複数のデベロッパーが同島でリゾートや都市区などの大規模な不動産案件を展開していることがある。