文化スポーツ観光省文化局の統計によると、ベトナム全国では年間7966件の様々な祭りが開催されているという。平均して1日あたり22件の祭りが開催されている計算になる。
(C) zing, フン王祭り |
このうち、◇民間の祭り:7039件(全体の88.4%)、◇宗教の祭り:544件(同6.8%)、◇革命・歴史の祭り:332件(同4.2%)、◇外国から導入した祭り:10件(同0.1%)、◇その他の祭り:41件(同0.5%)となっている。
祭りが最も多く開催されているのはハノイ市で、1095件と全体の13.7%を占めている。続いて、◇紅河デルタ地方ハイズオン省:723件(全体の9.1%)、◇同バクニン省:442件(同5.5%)など。
また、ベトナムの祭りの中で最大規模を誇るのは、東北部地方フート省で旧暦3月10日のフン王の命日に毎年開催されるフン王祭り。フン王祭りは、建国に尽力したとされるベトナムの伝説上の王、フン王(雄王)の功績を称える伝統的な祭りで、約700万人が訪れる。
フン王祭りに続いて規模の大きな祭りは、メコンデルタ地方アンザン省チャウドック町で旧暦4月23日に開催されるスー女神祭り。同祭りには、例年250万人が集まる。
このほか、東北部地方クアンニン省のイエントゥー祭り(旧暦1月10日~3月)やメコンデルタ地方タイニン省のバー山の春祭り(旧暦1月4日)、ハノイ市のフオン寺祭り(旧暦1月6日~3月)は、例年150万~200万人が訪れる大規模な祭りとなっている。