国内最大のコーヒー栽培地として知られる南中部高原地方ダクラク省の観光地、ラク湖(Ho Lak=Lak Lake)に12月、「ゾウの糞コーヒー(Ca phe voi)」を扱うカフェとショップが初めてオープンした。
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「ゾウの糞コーヒー」は、高級コーヒー豆「ブラック・アイボリー(Black Ivory)」としてタイなどで知られている。ジャコウネコの糞から採取したコーヒー豆「コピ・ルアク(Ca phe chon)」と同様に、ゾウにコーヒー生豆を食べさせて、糞から未消化の豆を採取して生産するもので、なめらかな口当たりと強い香りが特徴だ。
2014年から「ゾウの糞コーヒー」を生産・販売している同省カオグエンベトコーヒー社(Cao Nguyen Viet Coffee)のグエン・ドゥック・タン副社長によると、コーヒー生豆30kgから生産できるゾウの糞コーヒーの量はわずか1kgだという。この希少性から、1kg当たりの価格は3190万VND(約17万円)に上り、一般的なコーヒー豆の10倍という高値で販売されている。