ホーチミン市人民委員会はこのほど、3D技術を用いてベトナムの歴史文化遺産を紹介する博物館を建設する計画を明らかにした。
同案件は、「2015年までのホーチミン市における文化観光分野へのIT活用計画および2020年までのビジョン」の一環として行うもの。RFID(Radio Frequency Identifier)技術や地理情報システム(GIS)などの先進技術を応用し、有形文化遺産・無形文化遺産や観光スポットに関するデータベースを構築する。
なお、ホーチミン市を訪れる外国人観光客は毎年+10%のペースで増加しており、2014年に同市を訪れる外国人観光客は440万人と見込まれている。これはベトナムを訪問する外国人観光客の55%に相当する。
これに先立ち、グエン・タン・ズン首相は今年3月、同市人民委員会が提案していた「ホーチミン市観光局」の設立を承認した。これは、既存の文化スポーツ観光局から独立した専門機関で、同市での効果的な観光開発を促進すべく設立されるもの。