オランダの農民組織「Agriterra」はこのほど、メコンデルタ地方アンザン省農民協会に対し観光事業への支援金として90億ドン(約3520万円)を援助した。15日付グオイラオドン紙(電子版)が報じた。
同協会傘下のアンザン農民観光センターによると、この資金は農民が観光客と接する際のマナーやサービスの訓練費用、農家の観光客用の部屋やトイレなどの整備費用に充てられる。計画されている観光事業の目玉企画は作業体験で、農作業や木工作業に観光客が参加できるようにする。観光客は農家にホームステイするかホテルに泊まるかを選択できる。地元色たっぷりの食事も売りの一つだ。
現在の観光ツアーは、チャム文化の特徴の色濃い織物の村、水産加工の村、「コム」と呼ばれる緑色の糯米の村、歴史遺跡などへの訪問が主となっている。観光事業に参加している農民の所得は、以前の月200万ドン(約7810円)から1000万~1500万ドン(約3万9100~5万8600円)に増加しているという。