文化スポーツ観光省は、南中部クアンナム省にあるミーソン聖域の修復・保存プロジェクト向けに、インド政府から300万ドル(約2億3400万円)の資金援助および考古学者による技術支援を受けると発表した。8日付ハノイモイ紙(電子版)が報じた。
ミーソン聖域は古代チャンパ王国の遺跡で、1999年にユネスコの世界文化遺産に登録された。同遺跡群は、ベトナム戦争時代の爆撃により、甚大な被害を受けている。
このプロジェクトは、ベトナムとインドの国交40周年を記念して実施される各種案件の一つ。既に必要な手続きを完了しており、今後5年以内に実施する。なお、これに先立ち、ミーソン遺跡の調査のためベトナムを訪れたインド考古調査局(ASI)の調査団によると、遺跡は劣化が進んでおり、早急に修復作業を開始する必要があるとしている。