南中部カインホア省人民委員会は23日、米雑誌「ナショナル・ジオグラフィック」に掲載された世界で最も美しい海岸ランキングの記事を引用した国内報道には誤りがあると発表した。国内のいくつかの報道機関が、同省ニャチャン市と東南部ビントゥアン省ムイネーの海岸は世界最悪の海岸にランク付けされたと報じていた。24日付ダットベト紙電子版が報じた。
同省外務局の代表者は、ニャチャンとムイネーの2か所の海岸を合わせて評価している「ナショナル・ジオグラフィック」誌の評価方法は不適切だとした。ニャチャン市人民委員会の代表者は、一部の国内紙が報じた「ニャチャンは世界最悪の海岸の一つ」という情報は不正確で、翻訳上の誤りだと指摘した。そのうえで、「ニャチャン市は『より清潔で美しく緑の多い都市』を目指して建設しているが、自然と開発の両面を同時に満足させることはできない。環境汚染やサービスの質向上など克服すべき問題が多いことは承知している」と述べた。
各報道機関の代表者も、引用記事に誤りがあったことを認めた。その一方で、ニャチャン海岸が多くの高層ホテルによるセメントの壁に閉ざされ、美観を損ねていることも事実だと主張した。同省人民委のボー・ラム・フィー主席は各報道機関に対し、主観的な意見を報じてニャチャン海岸の価値に悪影響を及ぼさないように、と注文を付けた。