英国の洞穴調査隊は22日、北中部クアンビン省のフォンニャー・ケバン国立公園で世界最大級の新たな洞穴を発見したと同省人民委員会に報告した。調査隊は3月末から4月14日まで14回目の洞穴調査を実施していた。
報告によると、この「ソンドン洞穴(仮称)」は、洞長6.5キロメートル、幅約150メートル、最も高い所は約200メートルで、これまで世界最大とされているマレーシアのディア洞穴(洞長2キロメートル、幅約90メートル、高さ100メートル)を超える世界最大規模の洞穴だという。
ソンドン洞穴は、同省ソンチャック村に住むグエン・カインさんにより2001年に最初に発見された。しかしその後カインさんは洞穴までの道を忘れてしまい、2008年になってようやく思い出したため、今回調査隊を案内することが可能となった。しかし洞口から洞穴内部に向かう道は傾斜がきつく降りるのが非常に困難で、流れの急な地下河川に沿って進まなければならないという。このため調査隊長のハワード・リンバート氏は、当面は観光に利用しない方がよいだろうと述べている。