ホーチミン証券取引所(HSX)によると、6月28日からHSXでオプション取引の一種であるカバードワラント取引が開始される。
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カバードワラントとは、「買う権利(コール)」や「売る権利(プット)」のオプションを証券化して自由に流通できるようにした有価証券。購入者は一定期間内に予め定められた価格で売買する権利があり、価格変動リスクを回避し、権利行使価格および指定銘柄の市場価格との差額を受け取ることができる。
カバードワラントの対象となる銘柄は、◇VN30インデックスを構成する銘柄、◇直近5か月の1営業日あたりの平均時価総額が5兆VND(約235億円)、直近5か月の1営業日あたりの平均売買代金が500億VND(約2億3500万円)以上、◇浮動株式比率が20%以上、◇累積赤字を計上していないこと、◇直近の四半期に黒字を計上していることなどの条件を満たさなければならない。
現時点で条件を満たしている銘柄は、リー冷蔵電気工業[REE]、SSI証券[SSI]、ペトロベトナム化学肥料[DPM]、ビングループ[VIC]、サコムバンク[STB]、エクシムバンク[EIB]、タインタインコン・ビエンホア製糖[SBT]、ホアファット鉄鋼グループ[HPG]、マサングループ[MSN]、lテーゾイジードン投資[MWG]など26銘柄。
カバードワラントの発行者となる条件をクリアした証券会社は、SSI、ホーチミン市証券[HCM]、バンベト証券[VCI]、VNダイレクト証券[VND]、MB証券[MBS]、ベトナム投資開発銀行証券[BSI]、VPB証券(VPBank Securities)、KISベトナム証券(KIS Vietnam)の8社。
カバードワラントは上場証券として取引され、決済期間は約定日の2営業日後(T+2)。