- トルシエ率いるベトナムに日本が苦戦
- 逆転に次ぐ逆転、予想外の白熱した試合に
- ジャイキリならずも越選手は手ごたえ
AFCアジアカップ・カタール2023は1月14日にグループDの第1節、ベトナム代表(FIFAランキング94位)と日本代表(同17位)の試合がアル・トゥマーマ・スタジアムで行われ、フィリップ・トルシエ監督率いるベトナム代表が2-4で敗れた。
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ベトナムは立ち上がりにFW南野拓実のゴールで先制された後、セットプレーから2得点を挙げて逆転したが、前半終盤の連続失点で再逆転されると、後半終盤に1点を追加されて力尽き、ジャイアントキリングとはならなかった。
多くの若手がスタメンに名を連ねたベトナムだが、最年少19歳のFWグエン・ディン・バックはこの試合で大きなインパクトを残した。1点ビハインドの16分に得たCKを、ディン・バックがニアで合わせてヘディング。ファーにとんだボールは、そのままゴールネットを揺らしてベトナムが同点ゴール。
33分の逆転ゴールもディン・バックのドリブル突破で得たセットプレーからだった。MFドー・フン・ズンの上げたクロスをファーからペナルティエリアに侵入したDFブイ・ホアン・ベト・アインがヘディングシュート。GKがこぼしたところを、詰めてきたFWファム・トゥアン・ハイが押し込んでベトナムが逆転。
このまま1点リードで前半を折り返したかったベトナムだが、日本はそれを許すほど簡単な相手ではなかった。日本は前半終盤の連続ゴールであっという間に逆転。後半もベトナムは粘り強く戦って終盤まで1点差をキープしていたが、85分に途中出場のFW上田綺世にダメ押しの4点目を決められてジ・エンド。
ベトナムは初戦黒星となったが、格上の日本相手に2ゴールを奪い、一時はリードを奪ったことで、試合後の選手たちの表情からは確かな手応えを感じている様子がうかがえた。
※記事提供:ベトナムフットボールダイジェスト+