川崎フロンターレベトナムスクールは4月1日(土)と2日(日)の両日、11歳以下向けの国際親善大会「フロンターレインターナショナルカップ2023」を東南部地方ビンズオン省のビンズオン新都市で開催した。
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川崎フロンターレは、2013年に東南部地方ビンズオン省にて、ベトナム1部ベカメックス・ビンズオンFCと親善試合を行ったことを皮切りに、ベトナムでのサッカー交流活動を開始。その後は、日越の児童向けにサッカー教室や交流試合を企画し、日越45周年の2018年からはU-13の日越国際親善大会に発展させた。2021年にはJクラブとして初となるベトナムサッカースクールをビンズオン省に開校。ベトナムスクールでは、これまでにも地元クラブとの交流試合を行ってきたが、各国の街クラブを招いての国際大会は今回が初めて。
今大会には、ホストを務める川崎フロンターレベトナムスクールに加え、地元ビンズオン省から、FCFビンズオン、PPDビンズオン、タンフオックカインFCの3チーム、お隣のホーチミン市からはGENIOアカデミーが出場。さらに海外からは、二子玉川SSS(日本)、FC JAPAN(マレーシア)、チャナティップSC(タイ)の3チームが参戦した。
日中の気温は35度を超えて、強い日差しが照り付ける中の試合となったが、サッカー少年・少女たちは、暑さをものともせずにピッチを駆け回った。実力的には、地元PPDビンズオンが頭一つ抜けていたが、ピッチ脇で我が子らを見守る父兄たちの温かい応援もあり、ぎすぎすしすぎない和やかな雰囲気が印象的だった。
PPDビンズオンとFCFビンズオンの地元対決となった決勝は、高いテクニックを武器に繋ぐサッカーを展開したPPDが勝利して見事に優勝トロフィーと金メダルを勝ち取った。海外勢では、春休みを利用して遠征に参加した日本の二子玉川SSSが3位となり、銅メダルを獲得した。
大会を主催した川崎フロンターレベトナムスクールの西亮太コーチは、「スクールを立ち上げて約2年。国際大会の主催は初ですが、子供たちにとって、サッカーを通した国際交流の場になればと思います。こうした大会の存在は、子供たちの刺激となり、モチベーションに繋がるもの。大会に向けてユニフォームを配られたときの子供たちの嬉しそうな顔が忘れられません。今後も大会を重ねていき、いずれは年次開催しているU-13の日越国際親善大会に繋がるような大会にしていければと思っています」と話した。
※記事提供:ベトナムフットボールダイジェスト+