ベトナム開催の第31回東南アジア競技大会(SEA Games 31)は5月22日に男子サッカーの決勝、U-23ベトナム代表とU-23タイ代表の試合がハノイ市ミーディン国立競技場で行われた。試合は終盤83分にFWニャム・マイン・ズンが値千金のゴールを決めてベトナムが1-0で勝利した。ベトナムは2大会連続の金メダルに輝き、韓国人指揮官パク・ハンソ監督はU-23ベトナム代表を率いての最後の大会を優勝で締めくくった。パク監督は以降、ベトナムA代表に専念する。
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地元の大声援を受けるベトナムは立ち上がりから激しいプレッシングで主導権を握ると、積極的にシュートを放って満員の会場を沸かせた。SEA Games初出場の若手選手らは、大会を通して成長を遂げ、決勝では自信溢れるプレーを披露。前半はベトナムの選手たちが互いにうまく連動しあい、タイに殆ど自由を与えなかったが、いくつかあったチャンスを決めることが出来ず、スコアレスで前半を折り返す。
後半に入ると、それまで鳴りを潜めていたタイ攻撃陣が牙をむく。立ち上がりから立て続けにチャンスを作り、ベトナムは自陣で耐える展開となる。
身体をはった守備で危ない時間帯をしのいだベトナムは、終盤にかけて両サイドのスペースを使って反撃を開始。すると83分、左サイドを駆け上がったDFファン・トゥアン・タイのクロスにFWニャム・マイン・ズンが頭で合わせて、ベトナムに待望の先制点が生まれる。残り時間、タイの猛攻をしのいだベトナムはこのまま1-0で逃げ切り、見事に2大会連続の金メダルを獲得した。
今大会を通して決定力不足に苦しんだU-23ベトナム代表だったが、守備は抜群の安定感を見せて、今大会は無失点での優勝となった。無失点でSEA Games優勝を決めたチームは、今回のU-23ベトナム代表が史上初。
また、前日に行われた女子サッカー競技では、ベトナム女子代表(前回金メダル)もタイ女子代表(前回銀メダル)を1-0で下して金メダルを獲得しており、ベトナムは2大会連続でのアベック金メダルとなった。
なお、同日行われた男子サッカー3位決定戦では、U-23インドネシア代表がU-23マレーシア代表をPK戦(1-1(4-3))の末に下して銅メダルを獲得している。
※記事提供:ベトナムフットボールダイジェスト+