J1王者川崎フロンターレのスタッフ&コーチ陣が3月6日午後、紅河デルタ地方フンイエン省にあるベトナムサッカー選手才能開発投資ファンド(PROMOTION FUND VIETNAMESE FOOTBALL TALENTS、略称PVF)センターを視察した。PVFは地場系コングロマリットのビングループ[VIC](Vingroup)が2008年に設立したプロサッカー選手育成機関。以前はホーチミン市で活動していたが、2年前、フンイエン省に自前の育成センターを完成させて移転した。なお、PVFでは昨年から元日本代表監督のフィリップ・トルシエ氏がテクニカルダイレクターを務めている。
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PVFセンターの総面積は22h。フルコート7面(天然芝4面、人工芝3面、メインピッチはAFC基準の3600人収容スタジアム)。このうち1面は、国内初の屋内サッカーフルコートとなっている。最新設備のジムと屋内プールのほか、メディカルルーム、食堂、ホール、遊戯室などを完備。敷地内にアカデミー生の寮とゲスト用の宿泊施設もあり、アジア有数のサッカーアカデミーとなっている。
PVFは既に国内外の大会で目覚ましい成績を残しており、ベトナム最強アカデミーの名をほしいままにしている。年代別ベトナム代表も多数輩出。現在、ハノイ市に招集されているU-23ベトナム代表37人のうち10人がPVF出身だ。
川崎のスタッフ&コーチ陣は今回の視察で、トルシエ氏と会談してアカデミーの概要や理念についてのレクチャーを受けた。トルシエ氏は川崎視察団の訪問を歓迎し、「日本サッカーは世界でもトップレベルだ。私自身、日本で働いたことがあり、日本の教育制度、スポーツトレーニングの質を高く評価している。指導者たちも非常に優秀だ。指導者間の交流ができたらと面白いと思う。」と話した。
※記事・写真提供:ベトナムフットボールダイジェスト+