これまでサッカーベトナム代表の合同合宿といえば、最高級の5つ星ホテルに宿泊し、練習の疲れを癒すことが出来る最高の環境が整えられていた。しかし、間もなくハノイ市で行われるU-23ベトナム代表の合同合宿では、打って変って庶民的な宿泊施設に泊まることになりそうだ。ボンダーが報じた。
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なぜこのような状況に陥っているのかというと、ベトナムサッカー連盟(VFF)が経済的問題を抱えていることが主な理由だ。そのため、VFFは以前のように代表選手を気遣って高級ホテルを手配する余裕が無くなっている。
これまでは海外で代表マッチが組まれた際でも常に5つ星ホテルを手配し、国内で試合を行う場合でも、ミーディンスタジアム(ハノイ市)から程近いクラウンプラザ・ウェストハノイやシェラトンといった高級ホテルを利用してきた。
しかし、前述のような理由により、昨年頃からビジネスホテルの利用が増えてきている。間もなく行われるU-23ベトナム代表の合宿に至っては、同市の国家スポーツトレーニングセンター或いはVFFの事務所で寝泊りすることになりそうだ。
この国家スポーツトレーニングセンターだが、元々はU-23ベトナム代表が合宿をする際、練習場兼宿泊施設として長く利用してきた施設だ。その後、ポルトガル人監督のエンリケ・カリスト氏が代表を率いるようになってからは、同氏がセンターで提供される食事の衛生面や施設の老朽化などを指摘したため、同センターを利用することは無くなっていった。
現在、代表監督がベトナム人監督となったことで、VFFは以前のように同センターで合同合宿を行う方針に切り替えた模様。今回の宿泊先騒動が選手たちの精神面や体調面にどれほどの影響を及ぼすかは分からないが、施設の老朽化は以前にも増して進んでいるため、代表選手を送り出している各クラブの監督からは選手の怪我を心配する声が挙がっているという。