ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)では、ハノイ市やホーチミン市を中心に、ゲームのスケジュールを共有したり、集合するカフェを提案したりするグループがたくさんある。各グループには、それぞれ数万人ものメンバーが参加している。
(C) VnExpress |
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ベトナムの大手ウェブメディア「VNエクスプレス(VnExpress)」によれば、ハノイ市やホーチミン市では、20を超えるカフェが、ドリンクを飲みながらゲームをプレイするというモデルを展開しているが、最も人気があるのはやはり人狼ゲームだという。通常、ゲームは20時ごろに始まり、午前1~2時ごろまで続く。
ハノイ市ドンダー区のカフェのオーナーであるティエン・ダットさんは、この2年ほど、カフェで人狼ゲームを主催している。特に今年に入って若者からのニーズが高まっており、毎晩平均して前年の倍の50~70人がカフェを訪れる。ダットさんのカフェでは22時からゲームが始まり、午前2時ごろまで続く。参加者の80%が18~29歳だ。
「ボードゲームは創造力や鋭い思考力が求められることが多いですが、人狼ゲームは遊べば遊ぶほど中毒性が増します。毎晩、多くのお客さんが来て、皆で『事件を解決』して生き残ろうとするんです」とダットさん。プレイヤーが上手であればあるほどゲームは長く続き、数時間、ときには夜から翌日の午前10時まで続くこともある。
ホーチミン市10区の24時間営業カフェのマネージャーによると、このカフェではこうしたモデルを展開して1年ほどになる。参加者は21時ごろから増え、毎晩100人もの人々が、自分がプレイする順番を待っている。人狼ゲームのほかにも、ただ座ってドリンクを飲む人のためのスペースや、他のゲームをプレイするスペース、サッカーを観戦するスペースなどもある。