チョンさんによると、休憩ポイントが近くなると何人かのポーターが先に行って、テントを張ったり、観光客が身体を洗えるようにお湯を沸かしたりする。それから、持ってきた食料を使って観光客のために食事を用意する。
(C) laodong |
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ポーターは片付けを終えてから最後に寝て、翌朝は朝食を用意するため最初に起きる。朝食はだいたいお粥かインスタントラーメンだ。ごみはすべてポーターが回収し、まとめて持ち帰る。
チョンさんの妻のルオンさんはこう話す。「以前、私たち夫婦は畑仕事だけをしていたのですが、雨季になると食料が足りなくなるんです。でも今は、夫も私もポーターの仕事をしていて、1回2日間の仕事で100万VND(約6000円)の収入になります。時にはお客さんがチップをくれることもあります」。
ルオンさんによると、繁忙期は観光客が多く、休憩ポイントも寝るスペースがなくなるため、ポーターは外で寝たり、暖を取るための薪を探したりしなければならないという。ポーターを始めたばかりのころは仕事に行くたびに身体が痛くなっていたが、長く働いているうちに慣れてきて、今では客がいれば毎日でもポーターの仕事に出かけることができるそうだ。
9月から年末にかけては、1回2日間の仕事に何度か出かけて、ポーター1人あたり平均して月に700万~800万VND(約4万3000~4万9000円)を稼ぐことができる。モン族にとって、この収入はかなり高い。そのおかげでチョンさん夫妻は台風で損傷した自宅を修繕することができた。一方、先のブレさんはテレビと冷蔵庫を買うことができた。
最近、ポーターたちも積極的に魅力的な観光サービスモデルを開拓し、ホームステイとコラボレーションしたりしている。ポーターという仕事は、収入を得るだけでなく、興味深い旅や体験を通じて多くの人々に地元の観光を知ってもらうことに貢献するという意味もあるのだ。