ベトナム政府は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大対策として、4月1日から15日間の全国隔離措置をとっている。これにより、飲食店やスポーツセンター、娯楽施設などが休業となっただけでなく、公園も閉鎖され、外で運動することもできなくなってしまった。
(C) toquoc |
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外に出られない状況の中、ハノイ市在住のグエン・ティエン・ダットさんは、自宅マンションの屋上でフルマラソンに挑戦し、42.195kmを超える42.8kmを6時間22分で完走した。
ダットさんはスポーツ記者で、マラソンや陸上競技、トライアスロンなど持久力を必要とするスポーツを専門としている。ダットさんがマラソンを始めたのは2013年のこと。2016年と2018年の2回、西北部地方ラオカイ省のサパで行われたベトナムマウンテンマラソン(Vietnam Mountain Marathon)で100kmを完走した。
2019年には、南中部沿岸地方ダナン市で行われた「アイアンマン70.3ベトナム(IRonMan 70.3 Vietnam)」に参加。このほかにも、ベトナム各地で開かれるほとんどのマラソンイベントに参加している。現在は、マラソン専門ウェブサイト<Chay365.com>のコンテンツコンサルタントも務めている。
家でできるエクササイズはたくさんあるが、走ることが好きな人にとっては、いつものように外に出てトレーニングできないなんて気が狂いそうになることだろう。しかし、「窮すれば通ず」と、ダットさんは自宅マンションの屋上でフルマラソンを走ることに決めた。