徒歩でベトナム縦断、越僑夫婦の挑戦―生死さまよう病気乗り越え

2019/04/14 05:08 JST配信

 スタート地点はハノイ市の市民劇場(オペラハウス)。30歳から60歳を超えた人たち7人でグループになり、ガイドに従って国道を歩いた。初日、自動車がうるさく行き交うのを目の当たりにした夫婦は不安に駆られた。しかし、この不安も日を追うごとに消えていった。

(C) vnexpress
(C) vnexpress
(C) vnexpress
(C) vnexpress
(C) vnexpress
(C) vnexpress

 グループは朝6時に出発し、12時30分に昼食と休憩をとり、15時に再び出発して20時まで歩くというスケジュールで歩を進めた。キャサリンさんは当時について、北部が寒い時期に入り、激しい雨が降って大変だったと振り返る。防寒具の上に分厚いレインコートを着て、靴をビニール袋で包んでテープでとめてしのいだ。

 ディーンさんは、南中部沿岸地方ニントゥアン省ファンラン市に至ったときの灼熱を思い出す。何km歩いても日射しを避ける家も木もない。足は水膨れができ、肌は日焼けした。

 キャサリンさんにとって最も忘れられないのが、峠や岩場、砂丘、山道を越えて3日間シャワーを浴びられなかったときのことだ。南中部沿岸地方フーイエン省のブンゾー(Vung Ro)ビーチに至り、皆はビーチのそばにテントを張って眠った。

 夫婦は、旧暦12月29日に南中部沿岸地方クアンナム省でいったん足を止めた。夫婦はここで、テト(旧正月)の名物であるバインチュン(Banh chung)とバインテット(Banh tet)を作るのを手伝った。

 旅の途中、ディーンさんは田舎の村の子供たちとサッカーをしたりバレーボールをしたり、井戸で水浴びをしたりしながら、子供の頃に戻るという夢を実現した。夫婦は国の最東端で日の出を眺め、史跡や景勝地を訪れ、各地域の文化について理解を深めた。

前へ   1   2   3   次へ
[VnExpress 05:03 11/03/2019, A]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

新着ニュース一覧

 ホーチミン市の洋菓子店「ル・プチ・ローラン(Le petit Roland)」は、南部解放・南北統一50周年を記念...
 南部解放・南北統一50周年(1975年4月30日~2025年4月30日)記念事業の一環として、ホーチミン市1区人民...
 栃木県鹿沼市の市文化活動交流館芝生広場で4月19日(土)、「2025ベトナムフェスティバルinかぬま」が初...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 2025年4月4日、ベトナム戦争末期の米軍による「オペレーション・ベビーリフト」の航空機墜落から50年を...
 米国の半導体大手クアルコム(Qualcomm)は16日、ハノイ市で行われたグエン・チー・ズン副首相との会談で...
 ハノイ市ナムトゥーリエム区の国家会議センターで16日夜、ベトナムにおける3件のプロジェクトを対象と...
 政府は15日、少額取引決済向けのモバイルマネーの試行期間を延長する決議第87号/NQ-CPを公布した。 ...
 ライオン株式会社(東京都台東区)は、ベトナムの持分法適用関連会社で、医薬品・医療機器の製造販売を中...
 レ・タイン・ロン副首相はこのほど、フェニカー大学(Phenikaa University、ハノイ市)を、「構成大学と...
 ベトナム空港社[ACV](Airports Corporation Of Vietnam)は4月19日、4月30
 ブイ・タイン・ソン副首相は15日、「2021~2030年国家電力開発計画及び2050年までのビジョン(第8期電力...
 日本政府観光局(JNTO)が発表した統計によると、2025年3月の訪日ベトナム人の数は前年同月比▲5.0%減の6...
 ベトナム航空局(CAAV)によると、2025年1~3月期の航空各社の旅客輸送量は前年同期比+9.2%増の約2070万...
 ホーチミン市人民裁判所は14日、メンバー6万6000人近くの売春斡旋ルートを組織した元締めのグエン・フ...
 日本の財務省が発表した2025年3月の貿易統計(速報)によると、ベトナムの対日貿易収支は前年同月比2.35...
トップページに戻る