次に、タネを小鍋に入れて、少量のココナッツミルクと水、塩、砂糖、タピオカ粉を加えて弱火にかけ、沸騰させて混ぜ合わせる。風味を豊かにするため、「トットノット(Thot not)」と呼ばれるオウギヤシ(パルミラヤシ、シュガーパーム)の水分を加えて工夫する人も多い。
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その後、ココナッツの水分とごまを加えて、パンケーキの型に薄く流し入れる。ここでのポイントは、型にかぶせるふたをあらかじめ熱しておくことだ。
アンフー郡に住むハー・サー・マットさんは、「ふたを熱しておくと、パンケーキの表面がきれいな黄金色になるんです。表面が良い感じに割れて、おいしそうな香りがたつんですよ。燃料は、熱が均等にいきわたる乾燥させたココナッツの殻がベストです」と説明する。
焼きあがったら、型から外してココナッツミルクとごまと一緒に食べる。チャム族にとってこのパンケーキは、祖父母や両親、親戚の間に代々伝わる「贈り物」であり、孝行の心やチャム族の魂をあらわすものでもあるのだ。