ヒエウさんは続けて語る。「たくさんの若い人たちがこの仕事を学ぶためにここへ来ますが、しばらくするとプレッシャーに耐えられず辞めていきます。例えば、古いエアコンの吹き出し口は壊れやすいので、新しいものを作らなければなりません。でも、エアコンに適合する形で、かつ同種のプラスチックでなければ使えません。吹き出し口1つを取っても、経験がないと作ることができないのです」。
(C) dantri, 中古エアコンを修理するヒエウさん |
(C) dantri, チャンフウトゥオック通り |
(C) dantri, 分解した中古エアコン |
(C) dantri, 生まれ変わった中古エアコン |
現在、ハノイ市の中古エアコン市場は活気に満ちている。信頼できる中古エアコンのブランドと言えば、やはりナショナル(National)、パナソニック(Panasonic)、富士通(Fujitsu)、ダイキン(Daikin)などの日本製だ。ある中古エアコン販売店の店主によると、日本製品は古くても品質が良く長期間にわたり使用することができ、消費者の信頼性も高いのだという。
現在、日本製の中古エアコンの価格は様々で、およそ600万~700万VND(約2万9900~3万4800円)のものから、1000万VND(約4万9800円)を超えるものまである。価格は性能や製造年によって変わるほか、保証期間も異なってくる。
それぞれの中古エアコン販売店の売り上げははっきりしないが、かなりの台数を捌いているに違いない。この通りでエアコンの運搬・設置業をしているトゥアンさんによると、ここ数日は毎日平均して6~7台の中古エアコンを運んでいるほか、トゥアンさんと同様にエアコンの運搬業をしている人もこの通りに数十人はいるという。これから暑さが本格化する中で、修理工のヒエウさんもますます忙しくなりそうだ。