コンプロン郡にワイン製造工場を建設する計画は承認を得られたが、工業団地のインフラ整備が資金不足で進んでいないため、ひとまず職業訓練校の土地を借りてワインを製造している。
(C)Tien phong,テンニンカワインを持つニエムさん |
(C)Tien phong,テンニンカ(シム)の実 |
ニエムさんは、少数民族の女性達が摘んだテンニンカの実を買い取っている。1日数時間働けば約20kgの実を収穫でき、1kg当たり1万2000~1万5000VND(約66.7~83.3円)の収入になる。収穫の季節は3か月ほど続くため、彼女達の大きな収入源になっている。
マングデンのテンニンカワインが誕生して3年近くが経ち、全国の消費者に知られるようになった。2014年の暮れ頃から、小売最大手のホーチミン市商業合作社(サイゴンコープ=Saigon Co.op)のスーパーなどの棚に並び始めている。今年は数万本の売上を予想している。
ニエムさんの熱意に応じる形で、コントゥム省とコンプロン郡の指導部は、467ha余りのテンニンカ林の管理と、郡が50億VND(約2780万円)を投じて建設したスーパーの運営を彼女に任せることを決めた。ワインをはじめとするマングデンの特産品を紹介する場になるという。