引き渡しを受けた第70旅団は出来栄えに大満足し、ハイさんに修理代を支払った上、さらに装甲車10台の修理を依頼した。ハイさん達は短期間で修理を終えた。修理の過程でハイさんは、旧ソ連製の装甲車は平原に適しており、カンボジアのような山地向きでないことに気付いた。
(C)VnExpress、ハイさん親子と装甲車 |
そこで第70旅団に対し、山地用の装甲車を新たに製造することを提案。製造に成功した場合にのみ代金を受け取ることで合意した。ハイさんと息子のタインさんは3か月近くかけて資料を集めて研究し、山地に適した装甲車を製造した。費用は20万USD(約2380万円)かかった。
こうした功績が認められてハイさん親子は、カンボジア国王から表彰を受けた。また10月13日の第70旅団設立25周年記念日の式典で、カンボジアのフンセン首相から大将軍勲章を贈られた。
カンボジア政府は現在、装甲車の製造工場を建設中で、ハイさんが招かれて指導に当たることになっている。ハイさんは「幸運なことにカンボジアの人達から信頼されています」と語った。