ジュエリーデザイナーという新たな道を歩み出したアインさんは、類稀なる才能と情熱、そして同僚たちの献身的な指導のおかげで、入社してからたった3か月で本領を発揮し、同僚や上司からその力を認められるようになった。
(C) tuoitre グエン・カック・ホアイ・アインさん |
(C) tuoitre アインさんがデザインした王冠 |
(C) tuoitre 王冠のデザイン画 |
(C) tuoitre 銅鼓の文様を描いた15mmの天然真珠 |
ホアンザー真珠社のトゥアン社長は、「彼は若くてエネルギッシュで、才能もあります。彼のデザインはどれも型破りで斬新。学校で学んだわけでもなく、何かの既存デザインを真似たわけでもない。でもそれが彼の独自性を生み出しているんです」とアインさんを高く評価している。
ホアンザー真珠社が「ミス・ベトナム2014」の優勝者に贈られる王冠のデザインと製作を担当することが決まった時、同社の設計チームは「ミス・ベトナム2014」実行委員会に対して、4つのデザイン案を提出した。そして、実行委員会が最終的に選んだデザインは、アインさんがデザインしたものだった。
この王冠は10月20日、「銅鼓の文様を描いた最も大きな天然真珠と多数の天然真珠を用いた王冠」として、ベトナムギネスに認定されることとなった。このことは、彼にとってはもちろん、会社にとっても大きな名誉だった。
アインさんは、「『ミス・ベトナム2014』の王冠デザインは、皆で議論をしながらあらゆるアイデアを取り入れなければならず、本当に難しい仕事でした。アイデアを形にするため、私も皆も毎日毎日、寝る間も惜しんで王冠のデザインに全力を注ぎ、2か月後になってやっとデザイン画が完成しました」と振り返った。