タインさんのように積極的な女性は、平然と服を脱ぎ、自ら大胆なポーズを取る。時に「より美しく見せるため」と説明して、大胆すぎるポーズを取る女性達をなだめることもあるほどだ。また、最初はおどおど、おずおずしていた素人モデルが、自然の中で緊張が解けて日常から離れる瞬間もあるという。
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素人モデル達は、スタイリスト代や衣装代など1日のロケ撮影でかかる費用に1か月分の収入を次ぎ込む。その代わりに、美しい自然に囲まれたヌード姿の写真アルバムを手にすることができる。
ところがこのブームを悪用しようとするいかがわしいカメラマンも少なくない。「芸術写真撮影協会」などともっともらしい名前のフェイスブックを作成して、若い女性のヌード写真を撮影し、その後写真を闇で販売して大儲けする。
現在銀行の幹部行員のQさんは、ずいぶん前の話だが悪徳カメラマンとトラブルになった事件を今でもショックに感じている。「青春期の体の美しさを留めて置きたい」という乙女心から19歳の時、ヌード写真を撮った。秘密保持の費用としてかなり高い代金を支払ったにもかかわらず、カメラマンから何度も金を要求された。
Qさんが意を決して家族と恋人に写真のことを話すと、恋人の男性はQさんの気持ちを理解し、カメラマンから写真を取り戻すのに協力してくれたという。ヌード撮影には、危険な罠が潜んでいることは確かなようだ。