ホーチミン市にはサイゴンスクエアなど、フェイク商品を販売する小売店が集中している場所がある。店主らによると、各ブランドの新作コレクションが発表されると間もなく模造品も出回るが、最初の客は有名モデル達だという。「美人モデルが身に付ければ模造品も本物と変わりませんから。大金を積んで本物を買う必要なんてありません」とある店主が言う。モデル達が常に高価な最新ファッションを追いかけながら、どんなに評判が良くても3回とは身に着けようとしないのには、こんな裏事情があるようだ。
(C)Nguoi lao dong、女優リー・ニャー・キー |
簡単に入手できるフェイク商品とは違い、これだけは買うことができないのが車だ。それだけに高級車は、美女達の輝きを増すアイテムとなる。もちろんここでも、収入との格差が注目の的となる。
モデルのDT嬢は誕生パーティーの度に新車に乗り換えることで知られる。「下着の女王」という別名もあるが、広告モデルに起用されたことはなく、経営するブティックやスパも繁盛しているとは思えない。
こうしたことから疑われるのが、彼女達と大金持ちとの関係だ。誰が誰の愛人になっているといった噂が飛び交っている。噂にすぎないとはいえ、「火のない所に煙は立たない」のも確かだ。