日本の鉱山保安第一人者、「年収1円の先生」として活躍

2014/03/30 08:02 JST配信

 井清氏は、単にシニアボランティアとして仕事の模範を示すだけでなく、厳格な自己規律と若者顔負けの身体能力においても尊敬を集めている。毎朝5時ちょうどに起床し、心音や歩数を測る計器を持って公園を散歩するのが日課で、クアンニン省にあるイエントゥー山には、旧正月のたびに登り、年に4回登ったこともあるという。

(C)  vietnamnet., 井清武弘氏
(C) vietnamnet., 井清武弘氏

 ベトナムでの暮らしが長い井清氏だが、理解ある家族の支えがあって、ここまでやってこれたと語る。「妻の協力がなければ、ベトナムへの貢献を続けることは出来ませんでした。彼女もまたベトナムを愛していて、10回ほど訪れたことがあります。母も子供たちも皆ベトナムが大好きなのです」

 井清氏曰く、ベトナムは良い伝統をまだたくさん残しているという。「ベトナムでは私がバスに乗ると、必ず若者が席を譲ってくれ、年配者に敬意を払う習慣が続いています。暮らしは快適ですし、これまでに様々な場所を訪れて各地の風習を見てきました。ベトナム人よりもよく知っているかもしれませんね」と、井清氏は笑いながら語った。

 ただ一つ満足できないことといえば、10年近くいるのにベトナム語が上達しないことだという。「勉強するには年を取り過ぎていたのでしょう。また、ベトナム語は発音がとても難しく、いまだに市場に行って値切るぐらいしかできないのです」

前へ   1   2   3   次へ
[2014年3月28日  Tô Phương Thủy Vietnamnet 09/02/2014 ]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2024 All Rights Reserved 免責事項

新着ニュース一覧

 1969年1月19日、スイス人の若者3人が、フランス・パリのノートルダム大聖堂の高さ100m近い尖塔に登り、...
 中国発のぬいぐるみ「ベイビー・スリー(Baby Three=娃三歳)」が、ホーチミン市の若者の間でブームにな...
 デジタル旅行プラットフォーム「アゴダ(Agoda)」を運営するアゴダ・カンパニー(Agoda Company、シンガ...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 南中部沿岸地方ダナン市観光局は、2024年12月14日(土)から2025年1月2日(木)にかけて「クリスマス&ニュ...
 カンボジア公式訪問を開始したチャン・タイン・マン国会議長は21日、カンボジアの首都プノンペンで、同...
 ベトナム共産党政治局・書記局は20日に開かれた会合で、政治局員・国会共産党連合会書記・国会議長在任...
 ワインの輸入販売などを手掛けるエノテカ株式会社(東京都港区)は11月25日、ホーチミン市1区のホーチミ...
 住商アグロインターナショナル株式会社(住商アグロ、東京都千代田区)は、ベトナムの農業資材販売会社で...
 ベトナム最大の企業管理職向けソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を運営するアンファベ(Anph...
 南部メコンデルタ地方カマウ省人民委員会は19日、ダムゾイ郡でダムゾイ・カイヌオック・チャーラー(Dam...
 ホーチミン市人民委員会は21日、12月の商業運転開始を予定している都市鉄道(メトロ)1号線(ベンタイン~...
 21日から23日までの日程でマレーシアを公式訪問中のトー・ラム書記長は21日、最高儀礼に則り盛大に執り...
 ドミニカ共和国を公式訪問中のファム・ミン・チン首相は現地時間20日、ルイス・ロドルフォ・アビナデル...
 米不動産サービス大手クッシュマン&ウェイクフィールド(Cushman & Wakefield=C&W)がこのほど発表した...
 南中部高原地方総合病院は19日、自宅で調理したヒキガエルの肉と卵を食べた児童2人が中毒を起こしたと...
トップページに戻る