越僑農家らは1996年にカントー大学の農業専門家を招いて、この処理技術を学んだ、しかし最初はほとんどの人がうまくいかず、ハイさんも失敗した。「でも誰もがっかりしませんでした。ベトナムでできるのなら、こちらでもできるはずですから。ベトナムに行って専門家を訪ね、各地のマンゴー農場を視察しました。うまく行くまでに数年かかりました」
(C)Tuoi tre,Nguyen Minh Chau |
ハイさんは最近、南部果樹研究所を再訪した。リュウガンとライチの栽培技術の教えを請うためだ。マンゴー農家が増えて供給が需要を上回る可能性があるため、ダーウィンの越僑農家らは別の果樹の栽培を考えているという。チャウ所長は「ベトナムとダーウィンの気候はかなり似ているので、リュウガンとライチも栽培できるでしょう」と明るい見通しを示した。
越僑農家が栽培した果物の包装紙には「ビナマンゴー」、「ビンズオンファーム」、「サイゴンファーム」などの商標が記載されている。「ベトナム人が育てた果物であることを知ってもらうため」とハイさんが説明する。
チャウ所長は「オーストラリアで実現できたように、世界各国でベトナム人が果物栽培で成功することを願っています。当研究所は喜んでそのお手伝いします」と話した。