日本の「ネコカフェ」の紹介記事を読んで、ハノイでネコカフェを開いた女性がいる。このカフェは、同市タイホー区トゥイクエ通りにある「アイル・コーヒー・キャット」。ここではかわいい「ネコの店員」たちと触れ合うことができると、十代の若者たちの間で人気が広がっている。
ネコカフェは2階建てで、フロア面積は約20平米とかなり手狭だ。一人の空間をたっぷりとる余裕はないが、この狭さがかえってネコと遊ぶのにはちょうどよいようだ。お客さんのほとんどは、ネコとたわむれることが一番の目的でお茶を飲むことは付け足しのようなものだという。
この店を開いたのは1990年生まれの女性で、ペット愛好家のための「ベトペット・フォーラム」のメンバー。獣医学校の学生だったが、ネコカフェ立ち上げのために1年間休学した。ネコカフェの紹介記事を読んでから1カ月後にはすでにカフェを開く候補地を決めていたという実行力の持ち主で、自ら店の設計や「ネコの店員」選びを行った。ちょっと耳慣れない「アイル」という店名は、古代エジプトの伝説中に登場するネコの姿をした神様の名前「アイルロス」にちなんだものだ。
彼女はすべてのお客さんがネコたちと触れ合えることを大事にしているという。2人の世界に入り込んでしまうカップルや、ネコが嫌がっているのに無理に抱こうとするようなお客さんはお断りで、お引き取り願うこともあるとか。ネコ好きの方はいらしてみてはいかが。