今年4月に来越したビル・ゲイツ氏とベトナム人学生との座談会で、女性司会者ルイーザ・フイン・トアンさんは流暢な英語を操り活躍した。1981年にアメリカで生まれた彼女は、ニューヨーク大学でジャーナリズムを勉強し、2003年に卒業。現在は帰国して、「トークベトナム」という番組の司会をしている。座談会について彼女はこう語った。
―テレビ局以外で大勢の人を前に番組の司会をするのは初めてだったの。とても重要な番組だと思って十分に準備をしたから、緊張はしなかったわ。
*なぜ緊張しなかったのですか?
―ベトナムテレビの番組「トークベトナム」をすでに10回ほどこなしていて大勢の人の前で司会するのには慣れていたし、準備をしっかりしていたからだと思うわ。
*一番難しかったことは?
―時間の配分かしら。ビル・ゲイツ氏の分刻みのスケジュールを事前に渡されていたから、時間内に収まるようあらかじめシナリオを書いておかないといけなかったの。でもビル・ゲイツ氏がどのくらい話すかは予測がつかないから、常に時計を見て注意していたわ。
*どうやってビル・ゲイツ氏にアプローチを?
―ラッキーなことに、ベトナムテレビのクアン・ミン氏がベトナムのマイクロソフト関係の会社へ紹介してくれたの。
*座談会を通してのビル・ゲイツ氏の印象は?
―実際ビル・ゲイツ氏とはほとんどお話できなかったの。座談会が終わるとすぐに彼は次の予定に向かってしまったから。でも1時間の番組を通してとても礼儀正しい人だと思ったわ。通信関係の人のイメージとは違って、話し方もやわらかくて。
学生があまり上手ではない英語で質問したときも、一生懸命聞き取ろうとしていたわ。
*ビル・ゲイツ氏は学校の先輩でもあるとか?
―ええ、ビル・ゲイツ氏は高校の先輩にあたります。町で見かけたこともあったわ。ずっとあこがれていたけど、お話できたのは今回が初めてね。
*アメリカでも報道関係の仕事を?
―大学生の頃、テレビ局で実習をしたことはあるけど、今みたいな仕事は初めて。アメリカでこのようにテレビに出演するのには、少なくとも卒業して10年はかかるでしょうね。私の友達でも望みどおりの職に就けたのはたった1人よ。
*今の仕事についてどう思いますか?
―この仕事は大好きで、仕事が全てといっていいほど。テレビ局で司会をしたりニュースを読んだりしているときだけじゃなく、家に帰っても仕事のことは常に考えています。