今度は本気?ホーチミン市のヘルメット着用取締り(2)より続く
---ヘルメットの値上がりと郊外からの出稼ぎ族の悲鳴---
都市部のヘルメット店では賑わいを見せているが、誰もが高価なヘルメットをすぐに買えるわけではない。27日に行われた会議でホーチミン市労働連合団のDuong Thi Thuy Loan代表はこのように述べ、さらにヘルメットの値段は取締り本格実施期間がせまるにつれ引き続き値上がりを続けヘルメット1つが25万にも30万ドンにもなるだろうと語った。、
Loan代表によると、ホーチミン市郊外や近隣省に住み取締り路線を通って市内に通勤している6人、7人家族の低中所得世帯が20~30万ドンのヘルメットを人数分購入することは家計に大きな負担を強いることになり、同連合団では同市の関係局に対しこれらの対象者を考慮しヘルメット価格について何らかの対策を取るように求めた。
値段も大きな関心ごとであるが、安かろう悪かろうでは命に関わるヘルメットだけに一大事である。しかしながら近隣省からの出稼ぎ労働者にとっては値段優先で、さらに市内でのヘルメットの値段に関する情報も少なく容易に粗悪品をつかまされる恐れがあるため、Loan代表はこれについても市当局側に対策を求めた。
---ヘルメットの品質調査---
市内ではヘルメットの需要が急激に高まっており、粗悪品に対する取り締まりも強化される。ホーチミン市人民委員会のNguyen Van Dua副委員長は28日よりヘルメット工場、販売店などへのヘルメット品質取締りを行うことを決定し、この取締りでベトナムの品質基準から外れる粗悪品は一時没収され、摘発を受けた粗悪品製造工場の名前は新聞で公表されるという。<終>
※これまでにも何度もヘルメット着用が義務になりヘルメットが飛ぶように売れ、数日の取締り強化期間の後はまたヘルメットなしの平穏に戻るということを幾度も繰り返してきました。
新聞にも市民が「今回はいつまで続けるつもりなの?」と交通警察官に尋ねている風刺漫画も載っていましたが、今回はいつも以上に力が入っている様子です。厳しく続けて取締りが行われ、これを布石として今後市内でもヘルメット着用が義務付けられればホーチミン市内の路上交通風景が変わることになるかもしれません。