- 安全規則無視、他の乗客が迷惑する撮影も
- 三脚やフラッシュを用いた撮影は禁止
- ペットをホームで放すなどの行為も散見
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国内初の地下鉄として2024年末に開通したホーチミン市都市鉄道(メトロ)1号線(ベンタイン~スオイティエン間)で、不適切な写真撮影が続いている。
![]() (C) tuoitre |
開業から2か月を過ぎ、多くの市民に支持されているメトロ1号線は、通勤や通学に利用するだけでなく、記念写真を撮影し、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)に投稿する人も少なくない。
しかし、美しい写真が撮影される一方で、安全規則を無視し、他の乗客が迷惑するような写真撮影も少なくない。
メトロを運営するホーチミン市メトロ1号線有限会社(HURC1)の担当者は、「駅構内で衣服を脱いで撮影する人までおり、不快感を与え、メトロの品位を損なっている」と言う。
HURC1は、乗客がメトロでの素敵な瞬間を記録することは歓迎するが、規則を守ってほしいと呼びかける。三脚やフラッシュを用いた撮影は禁止されており、プロや商業目的の撮影には事前の許可が必要となる。
特に、ホームドア付近やラッシュ時の通路での撮影は危険で、エスカレーターの非常ボタンを押して撮影する行為は厳禁だ。
「駅員には注意喚起の責任があるが、人員が限られており、すべての乗客を監視することはできない。個々の意識が最も大切」と同社の担当者は言う。
乗客には、公共衛生に対する意識が低い人もおり、飲食物を持ち込み、こぼしたり、ごみを車内に放置するケースや、ペットをリュックに入れて持ち込み、ホームで放し、周囲に迷惑をかける事例も見られている。