- 1954~1969年に使用した自動車3台
- 旧ソ連の共産党や政府から贈られた2台
- 越僑から贈られた「プジョー404」も
19日、国家主席府で開催されたテト(旧正月)を祝う催しの中で、2024年12月31日付け首相決定第1712号/QD-TTgの発表式が行われた。
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決定は、故ホー・チ・ミン初代国家主席が1954年から1969年にかけて使用した自動車3台を国宝として指定するもので、それぞれの車両に国家や民族、国際友好の特別なストーリーがある。
詳細は以下の通り。
◇旧ソ連共産党から贈られたジス(ZIS)製(ナンバープレート:HN 481)
全長5.92m、全幅1.82m、全高1.75m、重量4280kg、黒。
1954年に旧ソ連共産党から贈られたもので、故ホー主席が主席府に居住し、執務していた時期に、外国の国家元首や訪問団を迎える際などに使用された。1964~1965年の米国による北爆の間は、防空用として主席専用に常時配備された。総走行距離1万5788km。
◇故ホー主席が最も利用したポピェーダ(Pobeda)(ナンバープレート:HN 158)
全長4.45m、全幅1.44m、全高1.64m、重量1900kg、グレー。
1955年に旧ソ連政府からベトナム政府に贈られ、1957年3月から1969年8月末まで故ホー主席が使用した。主席府での生活と執務において、主席が最も頻繁に利用した自動車。車高が高く長距離走行に適していることから、ハノイ市から遠方への地方訪問によく利用された。総走行距離3万9436km。
◇在外ベトナム人(越僑)から贈られたプジョー404(Peugeot 404)(ナンバープレート:HNC 232)
全長4.25m、全幅1.40m、全高1.40m、重量2300kg、シルバー。
「タンダオ(Tan Dao、ニューカレドニアとバヌアツの旧称)」に住む越僑が、ベトナム政府と故ホー主席へ贈ったもの。1964年3月8日にハイフォン港に到着した自動車は、1964年から1969年まで故ホー主席が使用した。車高が低いため、1967年に故ホー主席の健康状態が悪化した際に、乗り降りがしやすいことから頻繁に使用された。総走行距離1万6575km。