- 集合住宅の非居住目的での使用は法律違反
- 「Airbnb」などを介した民泊が氾濫
- 実際に居住している住民が自ら対策も
現行法では、集合住宅を非居住目的で使用する行為が禁止されているにもかかわらず、多くのマンションでは「エアビーアンドビー(Airbnb)」などのプラットフォームを介した民泊が氾濫しており、マンションに実際に居住している住民は大きな迷惑を被っている。
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一部のマンションでは、マンション所有者代表委員会がこうした民泊に強い態度を示し、取り締まりを強化している。
マンションを利用した民泊は主に、ホーチミン市中心部の1区と3区のほか、4区やビンタイン区に集中している。好立地ともなると、中には全戸数の6割が民泊用になっているマンションもある。
住民が指摘する、宿泊者による迷惑行為として、◇大人数でのジムやプールの利用、◇酔っ払いによる騒音、◇売春や麻薬の使用などが挙げられる。
宿泊者によるエレベーターやプール、ジムなどの共用施設の過度な使用は、建物の老朽化を加速させるだけでなく、建物の保守メンテナンス費用の増大にもつながり、実際に居住している住民の生活の質を脅かしかねない。
ただし、当局の検査が行き届いていないため、一部のマンションでは住民が宿泊者を追い出そうと、自主的に行動を起こしている。例えば、4区にあるマンション「リバーゲート(River Gate)」では最近、マンション管理委員会が「集合住宅を非居住目的で使用する行為は法律違反」という警告看板を掲示している。