- 人民委元副主席のホン容疑者を逮捕
- 公務執行上の職権乱用容疑で起訴状
- 4区一等地を違法取得し外部に売却
企業における国家資本管理委員会(CMSC、通称:スーパー委員会)傘下の国内最大手の天然ゴム栽培・加工会社ベトナムゴム工業グループ[GVR](Vietnam Rubber Group)と系列企業および資源環境省における違反事件で、容疑者4人が新たに起訴または在宅起訴された。最高人民検察院が起訴状を承認した。
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これは公安省傘下の密輸経済汚職犯罪捜査警察局(C03)が15日に明らかにしたもの。容疑者4人と容疑内容は以下の通り。
◇ホーチミン市人民委員会元副主席のグエン・ティ・ホン容疑者(女):公務執行上の職権乱用容疑
◇GVR元会長のボー・シー・ルック容疑者(男):公的資産の使用・管理に関する国家規定に違反し損失・浪費をもたらした容疑
◇GVR元取締役社長のチャン・ゴック・トゥアン容疑者(男):収賄容疑
◇GVR元取締役副社長のチャン・トアイ容疑者(男):公的資産の使用・管理に関する国家規定に違反し損失・浪費をもたらした容疑
同事件では上記4人のほか、資源環境省傘下の土地資源開発計画局のドアン・ゴック・フオン副局長やGVRのレ・クアン・トゥン元社長・元会長代行など、これまでに少なくとも16人の容疑者が起訴または在宅起訴された。
容疑者らは、GVRが所有していたホーチミン市4区ベンバンドン(Ben Van Don)通り39-39B番地にある面積6202m2の一等地について、競売を行わずに外部に売りさばいたとされる。
この一等地は、まず不動産デベロッパーであるクオッククオン・ザライ[QCG](Quoc Cuong Gia Lai)が同区画を所有するフーベトティン社(Phu Viet Tin)を買収後に転売。最終的に不動産デベロッパー大手のノバランド不動産投資グループ[NVL](Novaland Group)の系列企業が取得し、高級マンション「ザ・トレゾア(The Tresor)」を開発した。
物件は数年前に完売したものの、開発用地の違法取得にあたるため、物件購入者は物件所有証明書(ピンクブック)を取得できない状態となっている。
同事件をめぐり、警察は公的資産を回収し違反者を処分すべく、捜査範囲を拡大している。直近では捜査機関が19日午前にQCGのグエン・ティ・ニュー・ロアン社長(女性)の家宅捜索を行った。