- ナチス連想の衣装で世論からひんしゅく
- 公演停止9か月と罰金17万円の行政処分
- 国の法律に反する衣装・装飾で公演
ホーチミン市人民委員会は、大物歌手ダム・ビン・フンに9か月の公演停止と2750万VND(約17万円)の罰金処分を下した。同氏は今年5月上旬に同市で開催された歌謡ショーで、ナチスを連想させる白い軍服姿で公演して世間からバッシングを浴びていた。
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決定によると、同氏は国の法律に反する衣装、言語、映像、動作、表現手段を用いた芸能活動を行い、倫理、公序良俗、社会心理に悪影響を及ぼしたとして行政処分が下された。
同氏が5月上旬の歌謡ショーで着用した衣装は白い軍服を模したものであり、左右の胸には多くのバッジが飾られていた。ホーチミン市文化スポーツ局芸術評議会はこの件について、観客前でパフォーマンスする際に不適切な装飾を着けていたと結論付けた。
同氏の衣装については、以前からソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)上で批判の声が上がっており、特に胸元に飾られた勲章(ベトナム共和国時代のものと酷似)のように見えるバッジ類は、人々を不快にさせてデリケートな歴史的・政治的問題を引き起こす恐れもあると指摘されていた。
同氏は今回の騒動について悪意はなかったと説明して謝罪。また市文化スポーツ観光局は、ショーの主催者や演者、衣装担当と面談して注意を促した。