- アストラゼネカ、血栓リスク認める
- 不安募らせる国民に越保健省が声明発表
- 英国では被害者らが51件の集団訴訟
英国の製薬大手アストラゼネカ(AstraZeneca)が、同社製の新型コロナウイルスワクチンに血栓症の副反応を引き起こすリスクがあることを初めて認めたことについて、ベトナム保健省は3日、「ワクチンの有効期間は1年間であるため、2年以上前に接種した場合、心配する必要はない」とコメントした。
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英国では昨年から、同社製ワクチンの接種で後遺症が残った、または死亡したとして被害者・遺族らが損害賠償を求めており、計51件の集団訴訟が行われている。同社はこれに先立つ2月、裁判所に提出した文書の中で、同社製ワクチンがごくまれに血小板減少を伴う血栓症(TTS)を引き起こす可能性があることを初めて認めた。
同社製ワクチンは、世界70以上の国・地域で流通が認可されており、ベトナムでは2021年から導入されている。
この問題をめぐり、ベトナム当局は識者などから協力を得ながら情報収集や状況の監視を継続している。ベトナムの専門家によると、TTSをはじめとする同社製ワクチンの副反応への懸念は、2021年当時から指摘があったが、発生率は非常にまれだとしている。