- 地方自治体、節水などの情報周知を
- 農業灌漑システムの効果的運用求める
- エルニーニョ現象により降水量減少
猛暑が続く中、ファム・ミン・チン首相は1日、地方自治体をはじめとする関連機関に対し、管轄地域の気象水文の状況を注意深く監視し、水資源を確保するための適切な対応計画を策定するよう指導した。
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地方自治体は、淡水の備蓄の案内や節水などの情報周知を行わなければならない。水不足が発生した場合、関連機関は、住民の日常生活向け、経済価値の高い多年生作物向け、その他の必須ニーズ向けを優先して水を供給しなければならない。
首相はこのほか、貯水能力を高めるべく、運河や貯水池を浚渫し、作物のための灌漑用水を十分に貯留するなどして、灌漑システムの効果的な運用を求めた。
農業農村開発省は、河川の水位低下が灌漑施設の取水能力に及ぼす影響を評価し、対策を講じる。また、商工省は、生活や灌漑目的の水を確実に調達できるよう、ベトナム電力グループ(EVN)と水力発電所の運営会社に対し、水力発電所の適切な運用計画を策定するよう指導することが求められる。
エルニーニョ現象の影響により降水量が減少していることを背景に、南部メコンデルタ地方をはじめ、全国的に熱波や干ばつ、海水浸食が発生している。3月は猛暑日が長く続き、全国の平均気温は例年を0.5~1.5度上回った。さらに同月には、南部を中心に全国各地で13回にわたり過去最高気温を記録した。