- 23年半ばから開始、まずは450世帯対象
- ごみを多く出すほど負担が増える仕組み
- 試験実施対象家庭の半数が取り組みを支持
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南中部沿岸地方クアンナム省ホイアン市カムナム街区では、ごみの処理費用を各家庭が支払うのではなく、指定のごみ袋を有料で販売する取り組みを始めた。国際自然保護連合(IUCN)の支援を得て2023年半ばから開始したもので、まずは同街区グエンチーフオン(Nguyen Tri Phuong)通り沿いの450世帯を対象に試験的に実施している。
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10Lから40Lまでのごみ袋があり、価格は、◇10L:1900VND(約12円)、◇15L:5000VND(約30円)、◇20L:7500VND(約46円)、◇30L:1万VND(約61円)、◇40L:1万5000VND(約91円)となっている。
従来は月3万VND(約183円)をごみ処理費用として各家庭が負担していたため、換算すると10L袋で16枚分、15L袋で6枚分、20L袋で4枚分となる。
ごみを多く出すほどごみ袋を多く購入する必要があり、負担が増える仕組みだが、現在は試験的な取り組み期間ということもあり、ほとんどの家庭が従来の負担額と同じ3万VND分だけ指定ごみ袋を購入し、使い切った場合には家庭にあるごみ袋を利用している。
従来の月3万VNDを超える金額を指定ごみ袋に払う人はまだ少ないようだが、ある仕立て屋の主は、「仕立て屋なので1日5kgほどごみが出ます。これまでは月3万VNDしか負担していなかったので、負担がとても小さいと感じていました。現在の取り組みは、ごみが多くなるほど負担も増える形ですが、その方が公平だと思うので、私は支持します」と話した。
ホイアン市人民委員会のグエン・テー・フン副主席は、ごみの量に応じて費用を負担させるこの取り組みには改善点もまだ多いが、環境保護の面から将来的なトレンドになるとし、「支持する家庭が増えており、試験実施対象家庭の約50%の支持を得ています。今後この取り組みを拡大していく方針です」と話した。