12月4日開催｜【日本人が知らない】ベトナム市場の真実と日系企業の経営課題... (PR)

　北中部地方ゲアン省クインルー郡(huyen Quynh Luu)警察は8日、絶滅危惧種・希少動物を違法に輸送した疑いで男2人を逮捕したと明らかにした。男らは体重235kgのトラ1頭をこん睡状態にして車に乗せて運んでいたところを摘発された。

（C）tuoitre

　逮捕されたのは、いずれも同郡在住のグエン・チー・ゴック容疑者(50歳)とゴー・シー・タイン容疑者(47歳)。省警察は以前からトラの密輸ルートを捜査しており、しばらく容疑者らを泳がせていたが、郡警察の協力を得て今回の逮捕に繋げた。摘発時、トラはこん睡状態で、鉄の檻に閉じ込められていた。

　これに先立ちゲアン省では2021年8月、イエンタイン郡ドータイン村(xa Do Thanh, huyen Yen Thanh)にある民家2軒から違法に飼育された成獣のトラ計17頭が発見される事件が発生。当局はトラ17頭を保護し、ジエンチャウ郡(huyen Dien Chau)のムオンタイン・ジエンラム生態区に移送したが、ここでの保護中に9頭が死亡。残る8頭はハノイ動物園に移送され、飼育されている。

　なお、トラの骨を原材料とする「虎骨膏」は、ベトナムを含む中華圏の国々で強壮や鎮静・鎮痛などの働きがあるとされており、ベトナムでは特に北中部地方以北で密造・密売されている。