電力不足により計画停電が続いているハノイ市では、「停電の心配不要」をキャッチフレーズにしたマンションの売却・賃貸広告が注目を集めており、トラフィックが特に高いという。
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市民はエアコンが効いたカフェなどで時間を過ごすほか、お金がかからない方法として現金自動預け払い機(ATM)や商業施設などに行って暑さをしのいでいる。しかし、高級マンションは話が別で、住人の電力需要に長時間対応できる発電機を備えているため、計画停電時でも快適に過ごすことができる。
ザーラム郡にある某高級都市区は、22台もの発電機を備えている。発電機22台は1時間に500Lの燃料を消費し、長時間にわたり都市区全体の電力需要に十分対応できる。燃料費は大きいが、住人が毎月支払う管理費で賄うことになっている。
同都市区に住むHさんは、「ここに住んで2年になるが、停電を一度も経験したことがない。電力会社から供給が中断されても、数十秒で建物全体の電源が発電機に切り替わるので、気づかない人も多いはず」と語った。
なお、Hさんのマンションでは、発電機の連続稼働時間は9時間となっている。