ホーチミン市ビンタン区に工場を構え、同市最多の労働者を擁する台湾系靴製造大手「ポウユエン・ベトナム(宝元ベトナム=Pouyuen Vietnam)」は、1996年の操業開始以来最大規模となるリストラ計画を発表した。
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計画によると、同社は現在の労働者数の約10%に当たる無期雇用契約の約5700人を解雇する。このうち、6月下旬に約4500人、7月上旬に約1200人との労働契約を終了する予定。
リストラは、妊娠中、産休中、生後12か月未満の子供を養育中の女性労働者、貧困層や障害のある労働者は対象外となる。
同社はこれに先立つ3月にも、2300人を解雇している。
同社はリストラ計画の実現に向けて、対象となる労働者の就職支援について市当局と交渉を進めている。労働者とも会合を開いて解雇手当の支払いなどについて説明し、労働者の権利を保護することを約束した。
これを受け、同市人民委員会は同市労働傷病兵社会局に対し、同市労働連盟などの関連機関や組織と協力し、影響を受ける労働者を保護する措置を講じ、同市雇用サービスセンターに対してジョブマッチング面談を手配するよう指導した。