ホーチミン市ビンタイン区の大動脈であるグエンフウカイン(Nguyen Huu Canh)通りの冠水問題を解決するためのポンプについて、同市建設局はこのほど、レンタル契約を終了する旨の公文書を、ポンプを所有するクアンチュン工業グループ(Quang Trung Industry Group)宛てに送付した。
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ポンプのレンタル契約期間は2017年から2023年12月31日までの7年間。設備容量は9万7000m3/hで、年間レンタル料は142億VND(約8200万円)。一方的に契約を終了する場合は、損害賠償と違約金を支払わなければならないことになっている。
レンタル契約を終了する背景には、グエンフウカイン通りの改修工事が完了したことがある。2019年から2022年にかけて行われた工事では、路面が0.5~1.2m嵩上げされ、新たな下水道も敷設されたため、完成後は大雨が降っても冠水は発生していない。
同市建設局はクアンチュン工業グループに対し、同局傘下技術インフラ管理センターと協力し、規定に従い契約終了に向けた手続きを行うよう求めた。
同社はこれに先立ち、市内で冠水が頻発するファンフイイック(Phan Huy Ich)通り、グエンバンクア(Nguyen Van Qua)通り、またはホーチミン市直轄トゥードゥック市タオディエン街区にポンプを移転することを提案していた。
同社のグエン・タン・クオン社長は、「グエンフウカイン通りの冠水対策のポンプレンタル契約の終了について交渉を行う際、技術インフラ管理センターは当社の提案に同意していたが、市が約束を守らないため、提訴の準備をしている」と述べた。
なお、一方的な契約終了により、市は870億VND(約4億9000万円)の賠償金を支払わなければならない可能性がある。