- 旅する画家ベト女史の作品群
- 烈士の母親の肖像画3000枚を公開
- 息子を失った母親たちの物語も紹介
ホーチミン市青年団は10日、同市科学技術局と協力して、画家ダン・アイ・ベト女史との交流会とウェブサイト「ベトナム英雄の母たちの肖像(Chan dung Me Viet Nam Anh hung)」の紹介イベントを開催した。
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同イベントは、南部解放・南北統一50周年(1975年4月30日~2025年4月30日)記念事業の一環で、南部解放・南北統一の記録と記憶を市民や若者に伝えるべく開催された。また、「ベトナム英雄の母たちの肖像」は同市科学技術局が2020年から運用しているもので、ベト女史が全国を旅しながら描いた英雄烈士の母親たちの肖像画3000枚余りをデジタルアーカイブ化して公開している。
サイトでは肖像画に加えて、戦争で夫や息子を失った母親たちの人生や物語が記されており、あらゆる階層・世代の人々に向けて、愛国心や国民の誇りなどを育むことに貢献している。
ベト女史は長年続けている自身の活動について、「これは死んでいった同胞への感謝を示す私なりの手段。今日生きている私たちは、祖国の平和のために犠牲となった人々に、感謝と祈りを捧げなければならないと私は思います。画家として筆を持ち、英雄の母親たちの肖像画を描くことで、これまで倒れていった数え切れないほどの人たちがいたということを、多くの世代に伝えることができるでしょう」と語った。