交通運輸省はこのほど、同省傘下のベトナム道路総局およびベトナム空港社[ACV](Airports Corporation Of Vietnam)に対し、国内各空港でのノンストップ自動料金収受システム(Electronic Toll Collection System=ETC)の導入推進を指示した。
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ACVの代表者によると、各空港の敷地内に乗り入れる車両に対する料金に変動はないが、キャッシュレス決済の導入を進めるという。ドライバーは、ETC用タグの「ePass」または「e-TAG」を車両に貼り付ければ、空港でのETCサービスを利用することが可能となる。
ETC用タグのサービスについては、国防省の主力企業である携帯通信大手の軍隊工業通信グループ(ベトテル=Viettel)傘下のVDTC社が「ePass」、自動車・バイク小売大手タスコ[HUT](Tasco)傘下のVETC社(Vietnam Electronic Toll Collection)が「e-TAG」をそれぞれ展開している。
現時点で、バンドン国際空港(東北部地方クアンニン省)を除く、ACVが管理する国内の空港21か所でETCの設置が完了している。ETCの導入により、料金徴収の透明性や顧客の利便性向上のほか、空港周辺の渋滞の緩和につながるものと期待される。